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2009年12月

2009年12月20日 (日)

今シーズン初スキー@かぐらスキー場

もう2週間くらい前のことだけど、12月のはじめにスキーに行ってきた。デジカメ忘れたので、写真はケータイから。


今シーズンは11月の下旬に一度どかっと降ったきり音沙汰なしで、どのスキー場もオープンを延期するという瀕死ぶり。去年だったら1m以上積もっていたところも草原とか。


そんな状況だったので、直前まで迷って、群馬、新潟で唯一天然雪もありのかぐらに決定。




と、思っていたら、関越道赤城超えたくらいから前から白い粒が。んーこれはもしや。経験からここら辺りで雪舞ってると水上、湯沢地区は雪なのでテンション上がる。上空を見ると谷川岳あたりには雪雲らしき姿。期待



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関越トンネル抜けると……雪!さすが我らが谷川岳先生。本当にすごいですね。





$concourse mixer-20091220200149.jpgかぐらゲレンデ下。普段のこの時期なら写真に写っているデッキはほぼ埋まっているはずなんだけど、やっぱ雪不足だなー。

でも、来てみると、吹雪でした。しかも粉雪!これは予想外。コース脇は吹き溜まっていてくるぶしパウダー。

























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午後になると雪はさらに激しさを増して、人も少なくなってどんどんゲレンデコンディションはよくなってきました。今回は滑り始めだし、1コースのみしか開いてないし、まあ体慣らしってことでと割り切っていたのでこれは嬉しい。このまま降り続いてくれーと思いつつ、午後2時前に終了。




暖冬だという話も聞いていたけど、先週の寒波は本物でしたね。これでそれまで延期していたスキー場が軒並みオープンになって嬉しい限り。





2009年12月18日 (金)

戦場でワルツを@シネスイッチ銀座

$concourse mixer-DSC00501.JPGレバノン内戦を描いたアニメーションによるドキュメンタリー映画。昨年、東京フィルメでも上映されて話題になったし、『おくりびと』が賞を取ったけどその時のアカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされていた作品。

現実にあった戦争をアニメーションで描いたってところがまず画期的で、そして実写とは違うアニメーションならではアニメでしか出来ないの表現方法をしている。つまり、この映画はちゃんとアニメーションじゃないと成立しえない作りになっている。ストーリーもドキュメンタリーでありながらミステリー仕立てにもなっていて最後まで引き込まれる。


ただ……、僕がレバノン内戦、中東問題に対してあまりにも無知だったため、ストーリーを追いながらもそれらの当時の情勢も推測しつつ見なければならなかったので、物語にだけ集中できたかったというのが悔やまれる。ただこれはこの映画がいけないんじゃないです。観る前にさらりとでも知識を入れておけばこんなことにはならなかったでしょう。ということで、一度勉強して、それからもう一度観たい作品。そういうことがなかったとしたって、二度観にいきたいと思う作品です。題材もそして完成度も、ちゃんと映画にした必然性がある作品。すごくおもしろかった。














2009年12月13日 (日)

マイマイ新子と千年の魔法@新宿ピカデリー

$concourse mixer-DSC00498.JPG日曜日、しかも朝9:40~からなので直前でも余裕だろうと、はままるうどんをつるっと食って行ったら、カウンターに行列が出来ている上に『マイマイ新子~』残りわずかの表示が画面に。残り6席ってところでぎりぎり買えました。あまり話題になってないし、どんな映画かもまったくわからず評判がいいってことを耳にしただけで行ったのでこの盛況ぶりはびっくり。まあ、たしかにもう都内じゃここしかやってないっていうのもあるんだけど。


特別なことが起こるわけでもないし、カタルシスがあるような映画でもないのに……傑作!!映像を見ているだけで、「え……俺、なんでこんな場面で泣いてんの?」って気が付くと涙が出ていて。とにかく気持ちがいい映画です。


舞台は昭和30年代の山口県防府。この映画の中で起こることって本当に普通のことで、いっちゃえば地味なエピソードなんだけど……それでいてドラマ的であってとっても興味を引くし、地味だからこそ画作りにすごく工夫が見える。例えばこの映画で象徴的なのが、地面に近いところから見上げるようにして見せるショットとか、足下だけを映したショットとか。地味なエピソードってことは、つまり自分の今までの人生の中にも、普段何気ない日常的なことの中にもすごくおもしろいことはたくさんあって、ということが確認できるし、映画やドラマってのは何も突飛な設定がなくたって出来るんだよねってことをひしひしと感じられます。この監督、すげーうまいと思う。もう見れば見るほどスクリーンに広がる世界観が大好きになっていくわけです。本当にこのずっとこの映画観ていたいと思った。



と、同時にあまりにもよすぎるがゆえに少し戸惑いもあった。だって俺、昭和30年代にも、山口県にも田舎的風景にも親しみはないし、そういった風景にセンチメンタルな感情を抱く年齢でもなく、そしてストーリーもそれほど大きなことはしていなくて、でもそれなのになんで俺はここまで感情移入できてしまうのだろうって。そこらへんを確認するためにもう一度、いや二度でも観にいきたいんだけど……、もう東京で観れるところは今月18日までで、しかもすべて朝という……。



みんな、観にいけよー、サマーウォーズサイコー!って言ったならこれも観ろよー。mixiに趣味「映画鑑賞」って書いてるやつは行けよバカ!!行ってないならもう書くな!!


と……、今の2行はすべて自戒を込めていってる事です。この公開終了ぎりぎりの時期まで行かなかった僕にそんなこと言う権利ありませんから。本気にしないで下さい。



ただ、本当にこれはみんなに観てほしい映画。そうだ、今思い出したけど、映画観る前は、俺けっこうこの映画にネガティブな印象だったんだ。というのも、この前売り見たとき、画のタッチがちょっと優しすぎる感じがしてちょっと苦手かなーと思ってたんですが!映画始まって5秒で引き込まれました。


今、ふと思ったけど、『となりのトトロ』よりも好きになる作品かも。なぜトトロと比べるかというと、舞台となっている時代がほぼ同じだし、中盤似たようなエピソードが出てくるので。あのエピソードって原作にもあるのかな。あの描き方は絶対トトロオマージュだと思ったんだけど。とはいっても、全体で見たら、似て非なるものという感じではあるけど。


って、トトロと比べるためには「じゃあてめえの中でトトロはどのくらいの位置にあるんだよ」ってその話をしないといけないんですが。




TAMA CINEMA FORUMトークショー

「等身大で描く若者像」のプログラムが終了し、そのままトークショーに。ここで竹馬監督、入江監督、そして宮台真司氏登場。


宮台氏、開口一番「ディア・ドクターなんかに映画祭の賞を与えるべきじゃない」と(今回のTAMA CINEMA FORUMでは『ディア・ドクターが最優秀賞に選ばれた)。のっけからこのトークショーおもしろくなるぞ!と前のめりに。この発言の真意は、宮台氏曰く「ディア・ドクターはいい映画であるけれど、人畜無害で、つまりヒリヒリするような部分や痛みの部分がまったくないから」。なるほどなるほど。「そういう意味で、賞は『今、僕は』あるいは『サイタマノラッパー』のような映画に与えるべきだと」。


宮台氏に『今、僕は』の感想を聞かれた入江監督の話がおもしろかった。「『今、僕は』は怪獣映画、あるいはディザスタームービーのようだ」とこれはすごく納得。主人公には、おせっかいでほんと鬱陶しい藤澤という人物が出てきて、これが主人公をどんどん追いつめていくんだけど、そこが言われてみたらそういう風にも見える。でも、主人公には、その藤澤しか社会との接点はいないわけだけなんだけどね。


竹馬監督はこの映画を作ったきっかけとして、友人がひきこもりになって、じゃあもしその状態で保護者を失ったらその友人はどうなってしまうのだろうという興味から撮り始めたらしい。だから今のひきこもりはこうだ、とか今の社会の中のひきこもりとは、みたいなことが言いたい映画じゃないとおっしゃっていました。そして、自分が出たい映画を作りたくて、作ったとも言ってました。もちろんこの言葉は、今の日本映画に出たいと思うような映画がねえよ!ってことの裏返しなんだけど、お二人が1番熱くなったのもこの話の流れから、今の日本の商業映画に対する批判に話が向いたときでした。


テレビ局主体で、スケジュールが空いている役者を選び、そこから当て書きで脚本が書かれるという方法がもう今の日本映画がつまらなくなった要因の一つだと宮台氏の説明に、これはもうみんなうんうんと頷くわけです。ステージの二人も、会場のみんなも。そりゃこの映画観に来てるんだから、観客も今の商業映画に一物持っている人が多いんでしょう。つまるところ脚本がおろそかになっているわけですよね、企画ありきで。まあ、たしかにドラマが人気で、とか原作が人気で、っていうのはある程度保証があるから映画化しやすいのはわかるけど、ほんとこんなことしてたらどうなるのか。そこらへんが最近、いい映画を作ってしかもそれがヒットしている韓国映画との大きな違い。


で、宮台氏にこういう状況はほんと嫌でしょう?と振られた入江監督「今の日本映画界には、死ね!って思ってますw」と。もう爆笑。僕はこれが聞けただけでも観に来てよかったと思いました。




他には質疑応答があったり、影響を受けた映画監督の話があったり、とてもおもしろいトークショーでした。ほんと行ってよかった!!



おわり。









2009年12月 5日 (土)

TAMA CINEMA FORUM

行ってきたよ、TAMA CINEMA FORUM。

僕が観たのは11月29日。まずモーニングで想田和弘監督『精神』、続いて「等身大で描く若者像」と題されたプログラムで竹馬靖具監督『今、僕は』、そして入江悠監督『SR サイタマノラッパー』の三本です。



まず1本目。想田監督といえば、前回の、日本のドブ板選挙のドキュメンタリーを描いた『選挙』が観察映画といわれて話題になった監督ですが、その手法をそのままに今回はある精神科診療所にカメラを向けたドキュメンタリー。今の日本じゃある種タブーな心を患っている人たちを被写体にしています。だから正直、観る前はけっこう重い映画で観た後かなり余韻を引きづりそうだなと思っていたんですが、意外にも観賞後はおもしろさの方が残る映画でした。いや、スクリーンに出てくるのはかなり重たい過去を背負っていてる人や社会とどう関わっていけばいいかと悩んでいる人などの話が出てきてそれ自体大変重たい悩みだったりするんだけど、でもね、それを観てネガティブな感情はまったくわかなかったんですよね。むしろ患者さん同士の会話で会場内笑いが起きることが多々ありました。これなんでだろうって考えたら、簡単な話で精神病であろうともその悩みの根本は僕たちとそれほど大差ないってこと。つまり彼らの悩みに共感できるんですよ。当たり前の話だけど、僕と彼らはまったく違う人間だっていうのではなくてじゃなくて、地続きで繋がっているってことがちゃんと認識できる映画でした。





2本目、『今、僕は』はい、きたー!!今回、僕が一番観たかった映画です。結論から言いますと、素晴らしい!!以上!



というだけってのもあれなんで。20歳のニートでひきこもりの悟が主人公のドキュメンタリー風映画。で、何がこの映画の特筆すべきことかってことは竹馬監督はこれを撮ったのが若干23歳で初監督作品。しかも独学で映画を学んだらしいのです。で、ちゃんと映画が撮れてる!「ちゃんと」っていうのは、映画的なシーン、カット割、見せ方が本当にうまい!プログラムの後のトークショーでも言っていたことですが、竹馬監督はダルデンヌ兄弟にすごく影響を受けているみたいで、それが出来ちゃってるー。長回しの見せかたとか本当うまい。


監督、脚本、主演、すべて竹馬監督がやっているのですが、これが演技もうまいんだよねー。もともと演劇はやっていたらしんだけど。


ひきこもりでニートでドキュメンタリー風と聞くと、今の時代のニート像を描く社会派な映画を想像しがちがちだけど、実はそこが狙いの映画でもないと思いました。監督自身も言っていたことだけど、そういった今のニートは、ひきこもりはってどうのっていうことを言いたくて撮った映画ではなくて、もしひきこもりなりニートなりの彼らが保護者を失ったらどうなっちゃうんだろう、ってところに興味があってそこが出発点になっていて、そこがすごく映画にも反映されてます。


一見、こういう題材だと地味な映画に思えるでしょ?ところがどっこい、これが画の見せ方、そして構成がいいから全然退屈でなくて、またドラマ的でもあり、そしてそれぞれのキャラクターがとても魅力的でぐいぐい引っ張られる。ほとんど主人公はしゃべらないし、まったくといっていいほど言葉での説明はないんだけど、それでもうまく撮るとちゃんと伝わるんだよねー。タマフルでも宇多丸さんが言ってたけど、ほんと堤幸彦とか本広克行に見せてやりたいね。お前ら毎回いくら使ってへんポコな映画ばかり撮ってんだよ。竹馬監督50万円だぞ、50万!でも日本でウケる映画は前者。トークショーでの入江悠監督の言葉を借りるなら


「今の日本映画界、みんな死ね!w」


おっしゃるとおり。このコメントに関しての詳しい話はまたのちのど。




そしてその入江監督の作品が『SR サイタマノラッパー』

埼玉や深谷出身のヒップホップ好きでニートの主人公が仲間たちともに、周囲からの冷たい視線を浴びながらもヒップホップを愛しラップに夢を託し進んでいく青春映画。

今はまったく思っていないけど、むしろ最近好きにすらなっているのだけど、以前はなぜ日本語でラップをするのか、なんであんないかつい格好しなきゃいけないのかなどに疑問があって、日本語でヒップホップは不自然!とほとんど聞かずして偏見を持っていました。アメリカの黒人文化発祥のヒップホップを日本人がやる理由、しかも日本語で。という、日本語ラップに疑問や抵抗、嫌悪感がある人たちほどこの映画ははまると思います。というのも、この映画にはちゃーんとそこの批判的な視線が描いているからです。


で、ありがなら、それでいてヒップホップへの愛、日本語ラップへの愛が注ぎ込まれている映画です。この映画、そのバランス感覚が絶妙。


ときおり紋切り型な会話のやりとりやリアクションがちょっと鼻につくところもあるんだけど、でもそんなの正直些細なことで、一つ一つ積み上げられていったものが、最後のシーンで爆発するカタルシスは最高!




以上で終了。この後に竹馬監督、入江監督、宮台真司氏のトークショー。これがまたおもしろかったので、この模様は別エントリで。















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