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2009年12月13日 (日)

TAMA CINEMA FORUMトークショー

「等身大で描く若者像」のプログラムが終了し、そのままトークショーに。ここで竹馬監督、入江監督、そして宮台真司氏登場。


宮台氏、開口一番「ディア・ドクターなんかに映画祭の賞を与えるべきじゃない」と(今回のTAMA CINEMA FORUMでは『ディア・ドクターが最優秀賞に選ばれた)。のっけからこのトークショーおもしろくなるぞ!と前のめりに。この発言の真意は、宮台氏曰く「ディア・ドクターはいい映画であるけれど、人畜無害で、つまりヒリヒリするような部分や痛みの部分がまったくないから」。なるほどなるほど。「そういう意味で、賞は『今、僕は』あるいは『サイタマノラッパー』のような映画に与えるべきだと」。


宮台氏に『今、僕は』の感想を聞かれた入江監督の話がおもしろかった。「『今、僕は』は怪獣映画、あるいはディザスタームービーのようだ」とこれはすごく納得。主人公には、おせっかいでほんと鬱陶しい藤澤という人物が出てきて、これが主人公をどんどん追いつめていくんだけど、そこが言われてみたらそういう風にも見える。でも、主人公には、その藤澤しか社会との接点はいないわけだけなんだけどね。


竹馬監督はこの映画を作ったきっかけとして、友人がひきこもりになって、じゃあもしその状態で保護者を失ったらその友人はどうなってしまうのだろうという興味から撮り始めたらしい。だから今のひきこもりはこうだ、とか今の社会の中のひきこもりとは、みたいなことが言いたい映画じゃないとおっしゃっていました。そして、自分が出たい映画を作りたくて、作ったとも言ってました。もちろんこの言葉は、今の日本映画に出たいと思うような映画がねえよ!ってことの裏返しなんだけど、お二人が1番熱くなったのもこの話の流れから、今の日本の商業映画に対する批判に話が向いたときでした。


テレビ局主体で、スケジュールが空いている役者を選び、そこから当て書きで脚本が書かれるという方法がもう今の日本映画がつまらなくなった要因の一つだと宮台氏の説明に、これはもうみんなうんうんと頷くわけです。ステージの二人も、会場のみんなも。そりゃこの映画観に来てるんだから、観客も今の商業映画に一物持っている人が多いんでしょう。つまるところ脚本がおろそかになっているわけですよね、企画ありきで。まあ、たしかにドラマが人気で、とか原作が人気で、っていうのはある程度保証があるから映画化しやすいのはわかるけど、ほんとこんなことしてたらどうなるのか。そこらへんが最近、いい映画を作ってしかもそれがヒットしている韓国映画との大きな違い。


で、宮台氏にこういう状況はほんと嫌でしょう?と振られた入江監督「今の日本映画界には、死ね!って思ってますw」と。もう爆笑。僕はこれが聞けただけでも観に来てよかったと思いました。




他には質疑応答があったり、影響を受けた映画監督の話があったり、とてもおもしろいトークショーでした。ほんと行ってよかった!!



おわり。









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