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2010年11月 8日 (月)

雪崩安全セミナーに行ってきた。

11/7、「第14回雪崩安全セミナー」場所は渋谷の電力館TEPCOホール。

去年あたりから座学のみの雪崩講習は受けてみたいと思っていたところ、JANのメーリングリストでセミナーがあることを知り行ってきた。


結論からいうと、とても楽しかった!





二部構成で、第一部は「雪山に必要な装備」「雪崩の基礎知識」「最近の雪崩事故」。これが45分。

第二部は「雪崩ダイナミクス」というテーマで、雪崩が起きたとき雪崩がどのように変化し、雪崩の中ではどういったことが起きているかなどメカニズム的な話で、こっちが60分。






まず第一部。この3つのテーマで45分ということからもわかるとおり、本当に基礎的な部分のみ。道具選び、雪崩の基礎知識の話は、バックカントリー系の雑誌読んでるだけのぼくでも半分くらいは知っていた程度のレベルです。




3つ目の最近の雪崩事故の話は、最近起きた雪崩事故を紹介しつつ、それがどのように起こったのかを解説してくれる。それと、過去20年の雪崩事故のデータを見ると、

・降雪が多い年は事故が多い。

・過去20年で死亡者数の年平均は8人くらい。

・年によって死亡者数はけっこうバラバラ。これは大きなパーティーが雪崩に巻き込まれた年は、その年の死亡者数が一気に増えるため。

というようなことがわかると。

死亡者数の年平均8人、もうちょっといるのかと思ってた。






第二部「雪崩のダイナミクス」

これはUSTでもやってたから、見た人もいるかな(アーカイブあった→http://www.ustream.tv/recorded/10698305)。

こちらは雪崩の危険性や雪崩を回避するためには、という実際の雪山で使える知識というよりは、雪崩がいかにして起こり、どのように規模が大きくなるか、など今までの研究からわかったことなどのお話。




名大、西村浩一氏による講義。90年くらいから2005年くらいまで(うろおぼえ)、黒部峡谷の志合谷に観測所を作り観測していた(志合谷って吉村昭の『高熱隧道』の舞台のところかな?)。この場所にした理由は、積雪が多い、関電の黒部専用鉄道を使って安全に観測地点まで行ける上にそこの地下施設を使える&電源確保ができるため。

観測に適した大きな雪崩が起きるのは年2,3回だとか。意外に少ないなー。細かい雪崩を合わせれば20回くらいあるとは言ってたけどね。

ここでの観測生活の話がおもしろかった。だいたい一度観測所に入ると、たいてい一人で一週間から10日は過ごすそうな。でもその間、外は雪で行けないしだからじっと地下にいるわけで本当につらかったみたい。夜は大量のレンタルビデオ見て過ごすくらいしかやることがないと。そんでもって、たまに街に降りたりしたときに限って雪崩が起きて目撃できなかったり。

10年以上やってたわりには話を聞いてた感じではあまり良いデータはとれなかったみたい。その中でも良好にビデオに録画できた雪崩を2つ見せてもらえた。




雪崩の研究はノルウェーとかスイスがすごいみたい(多分カナダもすごいと思うけど話にはでてこなかった)。日本じゃダイナマイト使って人口的に雪崩を起こすのはあまりできないらしいのだけれど(爆破の許可がおりないから?)、あちらでは山に最新の観測用の設備設置して人口的に雪崩起こしてデータ取っている。




その他の話としては、雪崩がどのようにして大きくなっていくかとか雪崩の内部はどのような構造になっているかなど。




以上。








ぼくはゲレンデアプローチからのバックカントリーレベルを目標(できれば単独で行けるくらい)にしているのだけど、このレベルなら知識だけなら独学でもやっていけるかなあと思った。

とはいえ今回のセミナーは基礎の基礎だし、だいたい雪山は知識だけ知っててもどうしようもないからね。そこは座学プラス実地もやってるセイフティキャンプってのもあるし、そういうのを使ってやっていこうかなと。

でもその前にまずはガイドツアーなんかで一度バックカントリー経験してみてからの方がセイフティキャンプなんかは身になるのではと思ってる。ビーコン使ったことないのに、ビーコンの詳しい説明受けてもなんのことやら、だろうし。




やー、まあ勉強うんぬんおいといても、雪山の話聞くのはすげー楽しかった!




ということで、来月も「アバランチ☆ナイト」参加予定。








蛇足:雪崩に関してなんかやってる団体は「雪山戦隊!ナダレンジャー」ってキャラ作って広報していけばいいと思った。







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コメント

こんばんわ。
ツイッターみて読ませていただきました。
そんなセミナーがある事も知らなかったので
とても参考になりました。

と言っても…
私はボード派でわざわざスノーシューを使ってまで
バックカントリーを攻めには行かない派ですがw

この時期に雪山の話はテンション上がりますよね。

ちなみに…谷川岳はダイナマイトなのか、
なにかしらの方法で雪崩を誘発させていますよね。

コメントありがとうございます。

バックカントリー行く前にもっとパウダーの滑りをうまくなるのが先ですが……。


ダイナマイトは使わないまでも、スキーパトロールによるアバランチコントロールは、
どこのスキー場でもやってますね。


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