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2011年4月12日 (火)

「実在するもの」は、存在しうるものの小さな一部分にすぎない。

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エントリのタイトルは、この本を開いた最初のページに書かれている美しすぎる一文。この一文がまあ本質をついているのだけど、ぼくがこの本を読み終わって頭に浮かんだのは、高杉晋作のあの有名な辞世の句、「面白きこともなき世を面白く」ってやつです。

ジョアン・フォンベルタ、ペレ・フォルミゲーラの二人は、仕事でスコットランドのグラスゴーを訪れる。彼らは小さな村のとある家を借りるのだが、そこで動物学者アーマイゼンハウフェン博士の研究資料を見つける。それは今まで誰も見た事がなかった幻の動物に関する数々の資料だったのだ!そしてこの『秘密の動物誌』というのはその資料をまとめたもので、つまりこの本には、爬虫類と飛べない鳥の混合形態の12本の足を持つ生物や、光る象や、火を食べ吐くオオトカゲなど世にも珍しい生物の数々が紹介されていて、ページをめくるのがここまで楽しい本てなかなかない!だって、次から次にファンタジーの世界に出てくるような生物が写真とともに紹介されるのだから、これはNHKの『ダーウィンがきた』とかディスカバリーチャンネルでやっているような動物ドキュメンタリーが好きな人、あるいは深海魚とか不思議な能力を持つ動物好きな人にはたまらない本だよ。

しかーし!数々の奇妙な幻の動物の紹介もさることながら、この本のキモは実は解説にあったりするのだ。


文庫で1500円、とちょっと高いと思うかもしれないけど、1300円くらいは解説にあると断言してもいいだろう。ってくらい素敵すぎるから、この値段はけっして高くないと個人的には思ってる。なにが素敵かってのは、読んでからのお楽しみ。


この本がね、ちくまの「学芸文庫」から出てるってことが、なんつーか世の中捨てたもんじゃねえな、って思わせてくれますよ。

とにかく素敵すぎる本なので興味持った人はぜひ!





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