« 金魚を見に日本橋へ | トップページ | グルスキー展に行ってきた。 »

2013年8月27日 (火)

国立科学博物館地下に広がる深海へ。

20130826_2870


小3くらいまで家にエアコンがなかったんだけど、今みたいに死の危険を感じる暑さってわけでもなくなんとかなっていた気がする。

運動部では水は飲めないしうさぎ跳びはするし鉄拳制裁上等だし駅のトイレは汚いしゲーセンは怖い。俺が小3だった1991年とはそういう昭和の残滓がまだ漂っていた時代だ。


当時俺は貸し出しカードがまだ手書きの昭和くさい近所の図書館によく行っていた。


なぜか?


ダイオウイカを見るためだ。


図書館に行くと毎回図鑑を眺めていた。厚さ3センチくらいの分厚くて大きくてそれだけでもう魅力的。動物、爬虫類、乗り物、昆虫、宇宙、植物……ジャンルはなんでもよかった。俺のたくさんの知らないことが図鑑に載っているのだ。そこで子ども心ながらに「この世界は広い!」とか思えていたら感受性高そうでいいんだけど、そんなことは1ミリも思ってなかったな。カメレオンかっけー! みたいなそういう方向。


海の生物の図鑑もあった。そこに見開きで描かれ俺の興味を引きまくっていたイラスト、それがマッコウクジラVSダイオウイカだった。マッコウクジラのハンマーみたいな頭部に絡み付くダイオウイカ。もはや怪獣だ。これが俺とダイオウイカとのファーストコンタクト。

「イカとクジラ」っていう好きな映画があるんだけど、直接的にはクジラもイカもそんな関係ない内容だ。メタファーってやつだ。友達に勧めてみたら「なんかよくわかなかったー」とか言われてまあそういうもんかとも思った。俺もよくわかってない。



そんなわけで小3だった1991年から22年(!?)経った夏、俺は深海展に行く。


NHKの話題になったダイオウイカの映像は見ている。何を考えているかわからない、が何かを考えている気配はヒシヒシ伝わってくるようなじっとりとしたあの目! インパクトありすぎる目。なんかこう、環境破壊の紋切り型のドキュメンタリーの最後にあのイカの映像挿入したら「もの言わぬ彼らは、私達が忘れてしまった大切なことを訴えたいのではないのだろうか」とかナレーション付けられそうな感じ。


でも俺があのNHKの映像で一番感動したのはイカじゃなくて研究者の喜ぶ様にだった。あの歓喜から研究がいかに大変かってのが少しだけわかった気がする。そして俺はあの後にあっただろう打ち上げに参加したい! と思ったのだ。最近の「俺全然関係ねーけど打ち上げに参加したいプロジェクト」第2位だ。ちなみに1位ははやぶさがいとかわのサンプルリターン成功してきたときの打ち上げ。そこに参加したと想像するだけで泣ける……。



打ち上げとは何かを成し遂げたものだけに許される宴。何も成し遂げていない俺は上野に向かうのみである。久々の上野。そしてそれ以上に久々の科博。


20130826_2882



夏休みだからか子どもが多い。混雑しているコーナーもあるけれど、全体的には人の多さはそこまで気にならなかったかな。平日だったのもあるだろう。


20130826_2854



なぜブタメン……とかあって。


20130826_2861



なんといってもしんかい6500だった。ダイオウイカや深海生物の標本、マッコウクジラの頭部模型も1/1スケールのしんかい6500のかっこよさに比べたらかすんでしまう。それくらい素晴らしい潜水艦だった。これ見れただけでバッチリ元取れた。


20130826_2856

20130826_2864



しっかしiPhoneは薄暗いところだとかなり厳しいなー。やっぱり今度からデジカメ持っていこ。


深海生物には自らの体を発光させるやつが少なからずいて、なぜ光る?っていう疑問が以前からあった。チョウチンアンコウのようにそれを狩りに使うのはわかるけど、そうじゃなくて下腹部なんかを古臭いラブホみたいに光らせるやつだ。


そんな疑問にも深海展は答えてくれる。


中、深層レベルだと太陽光も届く距離で海中はそこそこ明るい。かといって岩場なんかの体を隠す場所はあまりない。すると捕食者にすぐ見つけられてしまうし、特に下から見上げられた場合、自分の体が黒く影になって目立ってしまうのだ。それを防ぐために下腹部を発光させて周りの水の明るさに溶け込んで影を消すのだという。これを「カウンターイルミネーション」というらしい。つまりノイズキャンセリングと同じ理屈っぽい? ということはさ、その進化系で完全ステルスってる魚とかいないのかな。光学迷彩レベルで姿消すから視認性がめちゃくちゃ悪く、俺たちの節穴の目では見つけられないのだ。こんな魚だっているんだから頼むよそこらへん。

20130826_2874



ダイオウイカの標本 a.k.a インデペンデスデイに出てくる悪いやつ。

20130826_2881



ダイオウイカのぬいぐるみ a.k.a だきまくらにしたいやつ。


以下戦利品。


20130827_2852


誘惑に負けて買ってしまったマグカップ。かわいー。内側に潜水艦がいるのもGood! 博物館のグッズ売り場は非常に危険なのでスルーだぞ! と気持ちを強く思っていたのに。。なぜなら俺はマグカップというものが好きなのだ。脳内購入検討会議においてそれがマグカップの場合、ハードルがぐっと下がる。上長がはんこガンガン押しやがる。ならばしかたがない。買おう。



昼過ぎに深海から地上に戻り、暇だったからご飯屋さん探しがてら秋葉原まで歩くことにする。


20130826_2888

不忍池、そばまで来たのは初めてかも。覗き込めば鯉。

20130826_2886

餌くれる人が多いからなんだろうけど、上野公園の猫は人間に慣れていていくらでもおさわりオーケイ。最近全然触ってなかったからここぞとばかりに何匹も触らせてもらった。夢中すぎて写真無し!


秋葉原まで行ってせっかくだからなんかアキバ飯として有名? な雁川へ。が、本日休業。すぐ近くの定食屋でもつ煮定食。


ここからさらに御茶ノ水まで歩く話は次の機会に。


 

« 金魚を見に日本橋へ | トップページ | グルスキー展に行ってきた。 »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1431637/53054860

この記事へのトラックバック一覧です: 国立科学博物館地下に広がる深海へ。:

« 金魚を見に日本橋へ | トップページ | グルスキー展に行ってきた。 »