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2014年8月20日 (水)

11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展@八王子市夢美術館

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ジャンプするためには一度しゃがまないととかそういう状況かもしれない。なんだかポエムっぽい始まりだな。
 
色々あって八王子までの交通費を考えて逡巡してしまったほどだ。けれど25年前の俺が俺の背中を押してくれる。
 
 
「絶対行っとけ」と。
 
 

ということで八王子。以前地元でフットサルをやってたとき、三多摩界隈が主な練習地域でそのときに一度訪れた以来だから……7年ぶりくらいか。
 
北口を出て美術館までは徒歩15分。この日の気温は33度。バスでも行けるようだが俺は歩く。決して金がないからではない、このブログでも何度か言っているように俺は歩くのが好きなんだ。金があってもバスには乗らない。例え大金持ちになっ……自家用車のアウディR8で横付けだ。もちろん運転手がいるので路駐の心配もない。
 
……運転手って、それスポーツカー乗る意味あんの??
 
 
久々に都下の町並みを歩きながら俺はやっぱこの辺りののんびり具合、人の密度が好きだなあと思う。この辺りというのは立川とか多摩とか府中とか東京郊外のことだけど。土曜日だったが、お盆ど真ん中でいつもの週末より空いていたかもしれない。
途中、ドンキでドクターペッパーを買う。八王子とドンキ、最高の組み合わせじゃねえか。と言ったら失礼にあたるのか? いやしかし、地元に住んでいたころは堀之内のドンキに原付でよく行ってたし。こういう夏の暑い日の暇を持て余した夜なんか特に。あそこもたしかギリ八王子市だよな。だからなんだって話だが。
 
 
こどものいる家にどの程度絵本があるか知らないが、多分俺の家はわりと多かったように思う。数多くある絵本の中には当然お気に入りがあって、それを何度も何度も繰り返し読む子どもだった。「だるまちゃんとかみなりちゃん」とか「いたずらボギーのファンガスくん」とか「ロボットのくにSOS」とか。11ぴきのねこシリーズもそのお気に入りの中の一冊だった。
 
というのは、この展覧会を知って思い出したことだ。最後に読んだのはいつだったけ、小学生低学年、いや上がる前かもしれない。家にシリーズ全冊あったわけじゃなかったかもしれない。かかりつけの病院の待合室とか図書館に置いてあって手に取った覚えがある。
 
 
 
サイトには15分とあったが10分くらいで着いた。入場料500円。見たあとでこれは安い、お得という表現があっているかわからないが、かなり見ごたえがあり本当に行って良かった。11ぴきのねこはもちろん、初期の作品もある。お話も最初から最後まで読めるようになっているのもけっこうあり、11匹のねこでいえば「11ぴきのねことあほうどり」「11ぴきのねことぶた」「11ぴきのねこふくろのなか」「11ぴきのねことへんなねこ」「11ぴきのねこどろんこ」は原画が展示してあってこれらは頭から最後まで読むことができた。
 
最後に読んだのはずいぶん前のことなのに、印象的なコマは憶えているものもけっこうあった。バカでかいアホウドリとかみずたまねことと11ぴきのねこが夜空に向けて花火するシーンとか。この花火のシーンはすごく好きだわ。そうそう、このシーンのブックカバー売ってたんだよなー……。買っておけばよかったと今書いてて若干後悔の波が押し寄せてる。
 
 
シリーズ1作目、「11匹のねこ」でのラスト、魚が骨になるシーンも印象的というかあの絵に衝撃を受けた記憶があるような気もする。この魚の回、原画はないのだけど馬場のぼる本人が朗読している映像が流れていて座って見ることができた。最後の釣った魚が骨になっちゃってたってオチ、これもしかして老人と海オマージュか、と思ったら、そうではなく11ぴきのねこの駄目な方向で終わっていて、ああ、もう彼らは最初から駄目なやつらだったんだなと安心する。こっちの方がいいし、その後のシリーズに続く彼らの駄目さ加減とずる賢さと結局うまくいかない感じが絶妙な塩梅で俺は彼らがすげー好きなんだって思ったわ。
 
 
解説で初めて知ったんだが、11ぴきのねこはリトグラフって手法で色をつけているんだって。こうすることで手書きの味わいを残すことができるんだとか。
 
それの効果なのか色がすごく綺麗だと感じた。みずたまねこのみずたまがぴんくになったり黄色になったりするのあれちょー綺麗よね。あと色彩感覚、というのか色使いのセンスがハンパない。あほうどりの話で、あほうどりの島にいってねこたちが通される部屋の背景の壁の色、一コマ一コマ違う色だった。同じ壁なのにコマによって色が違うとか普通違和感になりそうなもんなのに、でもなんだ、それがアクセントになっているのか、見ていて飽きないし邪魔もしない。たしかにここの色はこの色で正しい、いや正しいかは俺にはわからないが、この壁の色はこの色でしかないという説得力を感じる。しかし同時になんでこの色を選んだのだろう……というか、なぜこの色を選べるのだ! って疑問は沸く。タイヤのホイール、ピンクに塗っちゃっててそれがまたキュートなんだけど、う〜ん、すげー感覚だよなあ。絵描きの人の絵を見たときにたまにこういうことを思うことがあるが、どういう風に世界が見えてるんだろう。
 
 

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お土産はコップ。マグカップ大好き人間としてはそっちを買いたかったのだけど売ってなかった(と思ったら、こぐま社のサイトにはマグカップ売ってる~! 美術館グッズとしてマグカップは定番なのであるはずだよなーと思ってたんだがやっぱあったのか。会場でも売っててくれよー)。このプラスチックの質感、子どもの頃歯磨きやうがい用に洗面所に置いて使ってた気がして懐かしい気持ちになる。無果汁で着色料たっぷり、真っ黄色のオレンジジュースとか入れて飲みたい。

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