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2016年7月31日 (日)

7月11日月曜日、川苔山、赤杭尾根ルートで下山

奥多摩周辺で次はどこ行こうかと探してたら出てきた川苔山。調べるとかなり人気の山のようで、週末ともなると人でごった返し、登山道が狭いところでは渋滞になることもある、というような話をネット上でいくつか目にする。人気の理由は、奥多摩からバスで15分ということと豊富なルートに滝、そこそこ登りごたえもある、というようなところなのかな。


ただせっかく山に行ってるのに人が多いのは勘弁。一人静かに、そして自由に登るのを楽しむために単独で行ってるのにその意味がなくなるだろう(行ってくれる人がいないだけ)!ということで平日、月曜アタック。


予定コース
奥多摩駅からバスで川乗橋→百尋ノ滝→横ヶ谷ルート→山頂→赤杭山→古里駅。


コースタイムで6時間45分。昼休憩プラス小休止入れて8時間ってところかな。結構長いな。大丈夫か?


川苔橋から入った場合、山頂まではそれほど大きく変わるルートはないかな。下山時でメジャーなルートは大きく分けて二つ。一つは鳩ノ巣駅で、もう一つは俺が行った古里駅に降りるルート。ヤマレコあるいはブログを見てると、大半の人が鳩ノ巣駅に降りるようだ。赤杭山の方は延々赤杭尾根を進み、鳩ノ巣駅より一つ東、つまり東京寄りの古里駅に降りる分距離が長くなりコースタイムで1時間くらい違うのかな。計画していた時、尾根歩きなら長くてもそれほど疲れないだろうし、歯ごたえのある距離を歩きたいという欲求があり、距離の長い赤杭尾根ルートを選択。山と高原地図に付録で付いているコース解説にも、鳩ノ巣コースは展望が望めないから赤杭尾根がおすすめみたいなことが書いてあってそれにも影響されたというのもある。


ただ一つ不安があったのは、コース選びで色々調べていた時に見つけたこの方のヤマレコの記録。


【恐怖の道迷い!】川苔山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-357324.html


後半、道に迷ってからの描写がリアル……!えー奥多摩で道迷いの危険がある山なんてあるのかよっ!?

と思って調べると、結構奥多摩で遭難事故って多いのね。都心からアクセスしやすく他の地域より登りに来る人が多い、必然登山に不慣れな人も多く来る、っていうのもあるだろうけど、ニュースになってないだけなんだな。単独怖い……。

それで一応地形図とコンパスを持って今回は臨んだんだけど、上記の人以外の赤杭尾根コースの記事を読んでもそんなに迷ったということや迷いそうな箇所に言及しているものがほとんど見当たらない。というか見つけられなかった。それよりも登りで山頂手前、横ヶ谷の沢に入り、コース見失って沢を直登して強引に山頂に着いたってのはちらほらあった。川苔山って迷うほど難しいの? とも思うがその手のガイド本には初級〜中級程度なんだよね。まあいいや、迷いそうだという箇所がわかっているということだけでも、それは武器だ。


長い前置きが終わったところで、早速登るぜ!

確か奥多摩駅に到着したのが8時2分着の電車だったかな、でバスは8時10分発。

Img_4909



平日なのに席は埋まり何人か立ち客いる状態で出発。月曜日でこれか。


8時25分くらいに川乗橋到着。乗客のほとんどがここで降りた。

Img_4911


あ、川「苔」山と、川「乗」橋ってのは、誤字ではなくて、表記が揺れてんるんだよね、現地でも。ウィキペディアによれば国土地理院に誤って「乗」で記載されてしまったことがあるらしく、そこから表記ゆれがはじまってるのだとか。


閑話休題
橋のたもとから登山道を登っていく。ちなみにここにあるバイオトイレは施設の故障で使用不可。

ここからは沢沿いを歩いていく。百尋ノ滝まではそれほど急登もなく緩く登っていく感じで、何度か渡渉するポイントもあり楽しい。

Img_4925


俺は水辺が、そして川が大好きなのだ。この滝までの道のりは俺も大好きになった。ここを登りたいからまた川苔山行ってもいいなと思うほど。


百尋ノ滝に間近まで行くには登山道から分かれ、梯子をいくつか降りると滝壺まで出れる。とはいえ登山道から5分も離れていないので行かない手はない。


Img_4930



百尋ノ滝。

ここで10分ほど休憩。当然人気スポットで土日だと人がいるようだけど、この日は俺が着いた時には誰もおらず、その後に2組来たくらい。


登山道に戻り、再び山頂を目指す。百尋ノ滝からは山と高原地図では「危」マークがついている。谷側が切れ落ちていて、足を踏み外したら下まで真っ逆さまなところも多く、これが「危」マークがついている理由なんだろうな。しかし道幅は狭いとはいえ気をつければそれほど強くない。とはいえ以前にここで滑落事故があったみたいだし、秋冬の枯葉が積もっていたらまた違うのかもしれないが。
百尋ノ滝からしばらくは登りもきつい。


やべえほんときついなんで来ちゃったんだろう家でウォーキングデッド見てればよかった……と武甲山の時と同様自問自答、登山という行為に対しての不信感、今自分がしていることに対しての疑問……一体何のために苦しい思いをして登るのだろうか……。という修行タイム。しかも今回は水を2リットル持って来ていて武甲山の時もよりもかなり重い。俺の今使ってるバッグは背中に骨が入っていない立たせてもくしゃっとなって自立しない普通のバッグなのでやたら重く感じる。サイドポケットもなく不便。サイドポケット重要。ペットボトルをザックのD環とかにぶら下げられるやつを事前に買っていて今回初投入したけど、これはこれで重いわ。次行くときはバッグ買うしかないな……しかし次はあるのか? こんな辛い思いをするためにまた登山するのか‥‥??


……しかししばらくするとこれも武甲山の時と同じように、ある程度急登に体が慣れてくるとどうにかなりそうだという気持ちが出てくる。それにあっちみたいにずっと登りが続くわけではなく、緩いアップダウンがあり歩きながら休める。


Img_4943



足毛岩との分岐。一般的には山頂までの距離が近い北側を回って途中まで横ヶ谷の沢(日向沢の峰と書かれている方向、この写真では画面奥の登山道)を登って山頂へ行く模様。足毛岩の方は距離が若干長く、最後が急登のため倦厭されがちみたいだ。初めてだし俺は予定していた通りに横ヶ谷へ方面。


登りで迷っている人がいたというのはここからの部分。しばらく沢沿いを登っていくのだけど、途中左側の尾根に取り付く場所でわからなくなりそのまま沢をまっすぐ登ってしまっている人がいるのをネットで幾つか見かけた。実際現地に立って迷ったと思われる場所もだいたいわかった。それまで沢に沿って登っていたところ、本来は左の尾根に上がるんだけど、迷った人はそのまま谷を直進してしまっているようだった。若干踏み跡も谷沿いに続いているし。予想していた場所と同じ。ただ迷いそうってほどでもなかったな。直登してもどのみち上の尾根は頂上に続く登山道だし、よっぽどの事がない限り大変なことにはならないのでは。とはいえ、間違ってるんじゃないかとわかっていてもすぐに引き返すことができないのが道迷いの怖いところ。というのは、最近ヤマケイ文庫のドキュメントシリーズを読んでいるから俺は知っている。この文庫、遭難した人にインタビューしてどういう状況だったのか検証しているのだけど、知識も技術もある人でも、ちょっとの判断ミスで遭難してしまう、いわんや……という怖さを知れるのでとても良い。


沢から左の尾根に取り付いてからも急な登りが続き休み休み。ここを登りきりさえすればゴールは間近。

Img_4947


十字路。

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この山頂に続く尾根を10分ほど行けば……。


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Img_4953



ついたー! 11時20分到着。朝は晴れていたけどこの時間はちょっと曇りだしていて景色はあまり良くない。あと虫が多いな。これは低山だから仕方ないのか。
頂上はそれほど広くないけど、出たり入ったりもありつつ4人ほどしかいなかったのでのんびりできた。

Img_4956

山頂はトンボが多かった。


コンビニで買ったおにぎり二つにチップスター。ストーブでラーメン作ってる人がいたけど、汁物が食べたい……。ストーブにも手を出してしまうのか俺よ……。
ヤマレコでみんなの行動時間見てると昼休憩にだいたい1時間取ってるけど、ソロだと飯食った後やることなくて30分くらいでも十分なんだよな。つーことで11時50分下山。


Img_4958

十字路のところまで再び戻り、さらに直進。鳩ノ巣駅に降りる場合は十字路でそっち方面へ。


さあいよいよ迷った人もいるという赤杭尾根。とりあえず真名井北陵には絶対行かない!ってことを頭に行動開始。どうも真名井北陵、登山道としては載ってないけどバリエーションルートととしては割とメジャーらしく、それで踏み跡もしっかりしてるから勘違いしてそっちに入っちゃう人もいるみたいなので。



この赤杭尾根ルート、ひたすら長く辛い戦いだった。その理由は武甲山の時と同様、登りで俺の太ももはやられていて踏ん張りがつかなくなってる&左膝の外側が徐々に痛くなって赤杭山を過ぎたあたりでは最後の方は曲げるのがかなり辛いほどの痛みになっていたため。


道迷いに関しては、特に迷いやすいところはなかったかな。真名井北陵に入っちゃいそうなところもなかったし。ヤマレコの人は一度鳩ノ巣方面に降りてそこから赤杭尾根に戻ってるようだからその過程で間違えたのかも。


Img_4960

赤抗尾根に入ってすぐのところの防火帯ゾーン。ここが一番景色が良かったかな。

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作業道に出る。ここで木苺を見つけて何粒か食べる。ちょー久しぶりに食べた。ちょっと酸っぱいけれど食べごろ。食べながら歩いていると、ここからひたすら両脇に木苺がなっている。だんだん飽きてくる。普通の苺の方がうまい。やっぱ品種改良は素晴らしいな、農業は人類の英知だな、などと木苺を食べる手が止まる。


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作業道終わり。時間にして10分ちょっとかな。



Img_4972


一瞬、木々が切れて景色が良い場所(下の写真)に出たけどすぐに背丈より大きなススキ(上の写真)が生い茂ってしまった。ネットで見ると赤杭尾根を下りてすぐのところの防火帯と、ここの二つが景色が良いと思われる場所だっただけに残念。実際、他は全くといっていいほど景色がいい場所はない。後述するけど、古里駅の集落で会話した地元の人曰く、去年まではこのススキはちゃんと刈られていたらしい。

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前方に木々の間からピークが見えて、ああようやく赤杭山か……と何度騙されたか。

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ようやく着いた……。赤杭山山頂と巻き道の分岐。山頂まで10mだから行くでしょ。


Img_4976


13時到着。ピークは特に展望はなし。山頂から巻き道に直接戻れるルートがありそこを利用して復帰。この辺りから左膝にかなりの痛み。伸ばす時と曲げる時に左膝の外側に痛みが走る。そしてその痛みはどんどん強くなっていく。痛いから足を曲げない→膝のクッションが使えず衝撃が直接膝に→痛みがさらに増す→ますます膝に悪い状態に……という悪循環。太ももの踏ん張りも効かないし下山は本当にしんどい……。体力はまだ大丈夫なのに、って太ももがダメになっている時点で、体に合っていない山に登っているんだろうな。


この日は午前中は晴れ、午後は曇り空。山頂付近は止まっていると汗が冷えて少し肌寒いくらいだった。ところが赤杭山を過ぎたあたり、標高を落としていくにつれて、気温と湿度が上がり梅雨時期の体にまとわりつくような暑さがつらい。汗が噴き出す。


赤杭山を過ぎたあたりから微妙にタイムアタック気分で降りていくことに。
というのも、この赤杭尾根のコースタイムは山頂から下りで古里駅まで約3時間コース。山頂出発の時間を考えると、古里駅発14時47分の電車を目標にしていたのだけど、もしかしたら一本前の14時12分行けちゃう? という気がしてきたのだ。ちょっと急げばいけるんじゃないか? あと1時間くらいあるし。とりあえずこのまま下ると古里駅と川井駅の分岐が出てくる、そこから古里駅まではコースタイムで45分。そこからダッシュすればコースタイムより10分くらいは短縮できるだろう、つまり35分前、13時37分までにそこを通過すればGOだ!


ということで少しペースアップして下っていく。しかし……当然膝の痛みは強くなってくる、そして古里駅と川井駅の分岐がなかなか現れない。ひたすら植林の中、こっちの道の方が楽しいとか書いてあったのはなんだったんだよ……。痛い、つらい、長い、飽きた……。


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13時30分、ようやく川井古里分岐の看板発見。って、今書いてて思ったけど赤抗山から30分くらいしか歩いてないのか。だいぶ長く感じたんだけど。同じ景色が続いたってのもあるかも。


目標タイムまでに到着できたということで、ここで5分休憩ののちタイムアタック続行。この手前からかなり飛ばしていたこともあって、結構息が切れている。そして膝の痛みがかなり限界に近づいている。。

13時35分出発。が、ここからのルート、結構ガレているところや急な斜面であまりスペースが上げられない。そしてここまでの下山で膝を酷使、大きな段差のところは手をついてゆっくり降りないといけないレベルの痛みになっていた。それでも我慢してかなり飛ばす。トレイルランニングかってくらい飛ばした。基本小走りで、歩くようなペースだったところはあまりないような感じ。別に急ぐ予定もなかったのだけど、ここまで頑張ったんだから目標の電車に乗りたい、そして一番悔しいギリギリで間に合わないって事態は避けたい。多分今のペースを維持してギリギリ間に合うかどうか……。


今思えば結構危ないところもかなり飛ばしていたから、一歩間違えたら……というところもあったかと思う。結果オーライのところあり。あまり良くなかったな、と反省。これだけ走ってるんだから15分くらい余裕持って着くだろうとか考えてたけど、そんな淡い期待は裏切られる。下がっても下がっても谷は続くし山の中。もう膝は上がらず、というかあげるのが痛いからほぼ伸ばしたままで歩くもんだから、やたら木の根や石につま先をぶつけた。その度に悶絶。


……ようやく登山道が終わり集落に出れたのは14時すぎだったと思う。もうこの頃には足はボロボロ、アスファルトの緩い下り坂ですらびっこ引くレベルにまで悪化。登山道から駅までは5分ちょっとくらい。


なんとか間に合った〜、と曲げられない左膝を引きずりながら駅まで歩いていると、とある家の前を通りがかった時、その家の男性と思われる人から、川苔山行ってきたのか?と声をかけられる。時間ねえよ〜とは思いつつ、せっかくの機会だししばし立ち話。話を聞くと、昨日もそうだったが最近は週末は本当にたくさんの人が来ている、それでもあまり古里駅に降りてくる人はいないけど、何で知ったの? とか聞かれる。そこでわかったのだけど、あの赤抗尾根のススキのところ、今年が一番ひどいらしい、去年まではちゃんと刈って整備されていてこんな状態ではなかったと。せっかく来てくれてるんだからもっと整備すればいいのにね、的なことを話していた。


結局話していのは五分にも満たなかったので、無事電車にも間に合ったし話も聞けたしよかった。やっぱ週末は激混みなのかー、これからも平日登山かな。


帰りは河辺駅で下車、梅の湯というスーパー銭湯に寄る。風呂から出た後は普通に歩行するのもままならないほど膝は悪化。温めたから? 次の日まで痛みは続く。
体力と脚力の関係を考えるとこの距離はギリギリだったかなーと思わないでもないけど、コースタイムよりは早く歩けているし、このくらいがっつり歩くのは満たされる。そして何より気持ち的にはこのくらいの距離のボリュームがとても良かったのでまたこのレベルの登山をしたい、という気持ちが帰りの電車で湧いてくる。歩き始めは、もうやだ、当分いいかなとさえ思っていたのに。



ということで、次回。
高水山、岩茸石山から棒ノ折山に至るロングトレイル!

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