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2016年7月 7日 (木)

武甲山

※俺の行った7月4日時点、武甲山山頂から浦山口駅へと降りる橋口林道は落石のためかなんかで当面の間通行止めになってます。


横瀬町観光webサイト→ http://www.yokoze.org/2016/07/13226/


ん……、今確認したら俺の行った翌日から開通になってる!! マジか……!


当初の計画は横瀬駅→表参道ルート→山頂→橋口林道→浦山口駅というルートで行くつもりだけど、山頂到着後浦山口方面に下りようとしたら案内に上記のことが書いてあることに気づいて泣く泣く横瀬駅ピストン(がっかりしすぎて写真撮るの忘れた)したのよ。まあいいよ。またいつか行くよ、いつかな。
では、本編。
ハイキングに毛の生えた程度のレベルはすることはあっても、登山をすることはない。誰かに誘われてとかならともかく、単独ならなおさら(あ、この前の奥多摩も今回も単独です。多分今後も……)。というのも、小学生の時嫌というとほど登山をやっていたという経験があるからだ。親に連れられて本当毎週のように車で山に行っていて、その時は登っててつまらないということはなかったし行けば行ったで楽しかったけど、自分から行きたいと思ったことはなかったように思う。友達との約束があればそっちが優先だったし、山に登りたいという気持ちもあまり理解できなかった。その頃の気落ちがあったから、自分から山に登りたいと思う? ないな。ありえない。


と、つい一週前までは思っていた、のに、だ! 奥多摩むかし道を歩いた後、これはもう登山に行くしかないと考えている自分がいた。山と高原地図の『奥多摩』エリアを買い、『奥多摩・奥秩父日帰り山歩き』というガイド本を買っている自分がいた。なぜ? わからない。


わからないがこの急速に膨れていく登山への衝動を抑える術も、逆に抑える理由もない。衝動に身をまかせるのみ! 

早速どこの山に登ろうかガイドを読みながら考える。車がない俺は公共交通機関で行けるところ、なるべくならバスは乗りたくない、そして日帰りで帰れてそこそこ歯ごたえのある山、となると結構絞り込まれてくる。だから奥多摩、奥秩父エリアなのだけど。

そして体力やら交通の便を考え、2座目は武甲山に決定。


8時7分、横瀬駅到着。


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駅から見た武甲山。名前の響きのイメージどおりな無骨な山容。良質な石灰岩が取れるため、削られている。

自販機で水買ったりトイレ行ったりで8時20分スタート。そうそう、所沢から初めてレッドアローに乗ったけど特急料金500円でこれはよかった。


横瀬駅から武甲山の登山口である生川までは6.6キロの舗装路を歩かなくてはならない。歩くのが嫌ならバスはないのでタクシー一択、2000円くらいとか。金がない俺は当然歩く。複数人でくれば一人頭も安くなるだろうけど、俺は一人。歩く。いや、何を言っているんだ、歩くために来ているんだぞ? それにこの区間はセメント工場が点在していて、それらの工場が間近で見られるらしいのだ。というの上記でも書いた通り、武甲山は良質な石灰岩がとれるらしく、今でも採掘されていてそれに関係する工場群が立ち並んでいるのだ。これは歩きしかないだろう。そのため上の写真のように横瀬駅方面から見える山容は思いっきり削られた姿。裏側は採掘は行われていない。登山道はそこから伸びていて、つまり横瀬駅からだとぐるっと裏側まで回り込りこまなければならない。そのための6.6キロ。


30分くらい歩くと武甲さんも近くなってきて、セメント工場も現れ始める。


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こんな感じのが点在していて、しかも近くから見れるのだ! 素晴らしい! かっこいい! の一言。一言ではない。結構写真撮ってきたのは工場の写真はまた別エントリで紹介しようかな。


舗装路だから余裕だろうと思っていたけど、工場が現れ始めたあたりから勾配がきつくなってくる。しかもこの日は朝から暑くて、これはまずい、登山道に着くまでに体力消耗しちゃうぞという懸念が。息が上がる。この工場のあたりは道路も路肩も石灰? 塩カル? で真っ白の世界で工場を出入りするトラックが往来するたびにそれらがブワッと舞い上がり呼吸するのが辛い。それでも俺はこんなに近くで工場見ながら歩けるからそこまで苦じゃなかったけど、そういうの好きじゃない人は苦痛だと思う。だいたいここ歩いた人のブログみると、素直にタクシー乗っとけって書いてあるしな。実際に登山客を乗せたタクシーが何台も俺を追い越して行ったぜ。

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登山道に着く手前にある延命水という湧き水。飲んでよし! 顔洗ってよし! 冷たくてめっちゃ気持ちいい!! ここまで来ると登山道はもうすぐ。


駅から約1時間10分かかって9時30分、登山道到着。結構いいペースできたから結構疲れてる……。しかしここからが本当のスタート。

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登り始めてすぐのところに養蜂してたり、イワナの養殖?してるところがあり、それを横目に登っていく。




……。

きっつい……。

始まってすぐから急登なんですけど。。とはいえしばらく行けば多少緩くなってくるだろう。という希望的観測は山頂まで叶うことなく、この生川からの表参道コース、ずーっときつい登りが続く。ひたすら杉の樹林の中を歩いて行くから展望も望めないし修行コース。


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ここが最後の水場かな。ここを超えたあたり、登り始めて多分30分強とかからこれは本当にきつい戦いになると覚悟を決める。登りきれるのか若干不安になる。しんどい&しんどい。だから登山は嫌だったんだよマジ山登りが好きとか気持ちいいとかいうやつ何なの登りすぎて気圧の変化と慢性的な疲労で脳細胞が壊死してるだろ家帰ってアマゾンプライムビデオでウォーキングデッドの続きみたいわざわざ何のために疲れに行くんだよやはり頭がおかしい……おかしい……おかしい……。


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コースのちょうど半分くらいに当たる場所にある大杉(帰りに撮影)。1時間を超えたあたりから5分歩いて1分休むみたいなペース。ただここを超えもう少し行ったあたりから体力をかなり消耗しスピードが出せなくなったことが吉と出る。早く登るのは諦めて、というか無理だから、ちょっとずつでもゆっくり進もうみたいな気持ちになってからすごく楽になった。多分最初のペースが速すぎたのだ。休憩もほとんどしなかったし。これでペース掴んだ感じがあった。なるほど、無理しないペースで登れば体力をガンガン消耗することもないんだな、そして1分とか2分とか短い時間でも休めば体力回復するのを実感できたのが良かった。まだいけるな、と。ここまで馬力だけで登っていたからな、そりゃ疲れるわ。あと、途中めっちゃ腹減ってきたのに食べるものは、お昼の梅おにぎりとチップスターだけで、これ食べたらお昼なくなっちゃうからと口に入れるものがないってのも疲れちゃった理由だと思う。何でもっと買ってこなかったんだと呪う。飴一つでもあったら違っただろうな。自分のちっぽけさと準備不足を実感。登山は気づきが多いな! 勉強になリマす!!(前頭葉がだいぶやられてきた) 



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そして11時15分、山頂とうちゃこ。コースタイムの2時間20分のところ、2時間15分か。まあ一応指思いっきり写り込んでる写真のっけときますわ。曇ってて靄っててあまり景色は良くなかった。なので山頂とか正直どうでもいい! 待ちに待ったごはんだ! おにぎり! チップスター! 五分で終了! 


そんでまあ45分くらい休んで体力もそこそこ回復して、今日の楽しみ、浦山口方面へと行くか!と腰をあげる。表参道コースがつまらないコースのはネットで色々見てきて知ってて、帰りの浦山口方面のコースは奥多摩の山々が眺められてよさげなコースらしいので楽しみだったのだ。


と、浦山口方面と登ってきた表参道コースの分岐に来た時、冒頭に書いたやつです。あれですよ。案内標識に何か書いてある。


「浦山口方面は落石云々で通行止め〜〜」


はっ!? マジで!?!?!? じゃあ何のためにここまで来たんだよもうクソつまんねえ表参道コースはやだよ、だいたい車じゃなくて公共交通機関で来るメリットって行きと違うルートで帰れるってことじゃん? 車で来たらまたそこに戻らないといけないけど、電車ならそれがないんだよ! だいたい同じ道を戻るとか芸がないだろ。そんなもん登山登りすぎの蓄積した疲労で脳が完全にヤラれてる人間だからできることであって、俺みたいなフレッシュな脳の人間には耐えられねえよ! 横瀬駅とか二度と見たくねえんだけど! 


と何の関係もない横瀬駅に対して熱い罵倒を頭の中で展開して、しかしもしかしたら行けるんじゃね? 最後の悪あがき。ネットで確認しようとするもauは圏外。ただ山頂では一瞬だけ電波キャッチしたことを思い出して再び山頂に登り返す。予想通り何とかネットにつなげる位の電波があって調べてる。そこで冒頭のリンクがヒット(当時は通行止めと書かれていた)。無理かあ〜、一瞬強行突破も考えたけどそんなリスクかけるほどのことでもねえし、まあしょうがないおとなしく来た道を帰ろう。

ということで表参道コースで帰還開始。

つ、つらい……。

非常にキツい……。

登りとは別の意味で辛い。むしろ下山の方が辛いんじゃね? ひたすら急登のコースの単調さ? いやそんなのどうでもよくなるくらい太ももがキツい。俺の太もももは登りで完全に逝っていたらしく、踏ん張りが全く効かなくて怖い。力が入らない。体力も回復してるからむしろ多少登りが出てきてほしいと思うくらいなのに、尾根や登り返しなどそんなものはないのが表参道コース。ひたすら高度を上げている表参道コース。ストイックザストイック。途中で木の枝を拾って即席の杖を作りどうにか降りていく。登山て奴は脳だけでなく、太ももまでギタギタにするのかよ……。どんだけ体に悪いんだよ。


ひいひい言いながら、下りコースタイム1時間45分のところ、1時間12分で登山道入り口に着く。しかし俺はここからさらに6キロ歩かないといけないのだ。筋繊維がズタズタに破壊されたこの太ももを引きずって。とはいえタクシーを呼ぶという考えは全くなかったけどな。


延命水でしばし休憩。気持ちい!!


あとはひたすら舗装路を横瀬駅へ。ここはもう本当ダラダラ歩いた。だってコースタイム1時間50分のところ、横瀬駅まで1時間42分かかったからね。途中コンビニ寄るために遠回りしたとはいえ、行きは上りなのにもかかわらず1時間10分で歩ききっていることを考えるとなかなか。とはいえ、この太ももの状況を考えると、長い距離でしかも急斜面が続くらしい浦山口に降りれなかったのは結果オーライだったのかもしれない……?



はあ〜これだから登山なんてもうやるもんじゃない。もうこりごり。登山疲れた日本死ね!


と思っていた。駅まで確実に思っていた。間違いない。なのに……、帰りの普通電車に揺られながら(時間が合わずレッドアローに乗れなかった)俺の頭に浮かんでいるのは次はどこ行こうか、ということ。日帰り登山ガイドを開きながら、もはや俺の脳細胞もだいぶ破壊されてしまっているらしい……、と思うのであった。

家帰って時計外したら、皮膚まで破壊されていた。

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余談。


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帰路のセメント工場地帯を歩いているとき、左の斜面がガサガサ音がしたからみると、蛇がいた。思わず写真に撮る。頭が黄色くて最初タンポポでも着けているかと思ったんだけど、動いてるのに取れないところを見ると模様? 珍しいと思って、「頭、黄色、蛇」とググるとヤマカガシ!! まじかよ! ヤマカガシの幼体は黄色のリング上の輪があるらしい。今後のことを考えて家帰ってソッコーポインズンリムーバーを買いました。





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