書籍・雑誌

2014年8月20日 (水)

11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展@八王子市夢美術館

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ジャンプするためには一度しゃがまないととかそういう状況かもしれない。なんだかポエムっぽい始まりだな。
 
色々あって八王子までの交通費を考えて逡巡してしまったほどだ。けれど25年前の俺が俺の背中を押してくれる。
 
 
「絶対行っとけ」と。
 
 

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2014年7月 6日 (日)

代替医療のトリック

久々にサイモン・シン、エツァート・エルンスト著『代替医療のトリック』を読み返していて思い出したことがあった。
 
この本の中にイヤーキャンドル(耳燭療法)という代替医療が載っている。内部が空洞になった筒状のロウソクを耳にぶっさして先端に火つける。すると耳の中には弱い吸引力が生じ煙突効果によって耳垢が筒に集まり取れるというもの。
 
これ、小学生か中学生くらいのときにやったことあったわ。買ってきたのかもらったのか親が持っていて試しにやってみたのだ。たしかテレビかなんかで紹介されて一時流行った記憶もある。効果のほどはどうだったかというと、包みを開くと耳垢がとれているし、火で耳が温められて気持ちよかった覚えがある。しかし、この本に書かれているようにイヤーキャンドルが有効だという科学的な根拠はない。耳からはいかなる物質も除去されないし、まあリラックス効果はあるかもしれないけど火傷とかの心配もあるよね、とのこと。俺が耳垢と思った筒の中のものは、ロウソクの燃えカスでしかなかったのだ。
 
 
へえ、イヤーキャンドルレベルでも代替医療に入るのかって初めて読んだとき思ったのは、医療と呼ぶほどのものでもないだろって認識だったからで、まあこのくらいはたいして金もかからんし、別にいいんじゃねえかなって思う気持ちもあるが。
 
けど、鍼が一部の症状を除いてはプラセボ以上の効果はほとんど無しってのはけっこう驚きだったなあ。だって鍼って日本じゃめちゃくちゃメジャーだし、色々効果謳ってるじゃん。ホメオパシーとかは軽くモノの本を読んだだけでもないだろうってのはわかるけど、鍼はあまりにポピュラーな治療だから、そうかこれも代替医療かってところに気づかされたんだわ。 
 
 
「代替医療のトリック」の鍼治療に関する記述の問題点
 
 
む、こんなの出てきた(PDF注意)。
 
1の項目で言及されている箇所は、本文ではここに該当する。
 
 
デモンストレーションとしてとりわけ華麗だったのは、大掛かりな外科手術で鍼が用いられた例だった。例えば、上海大学の付属病院を訪れたイザドア・ローゼンフェルドという医師は、二十八歳の女に、手術を行った外科医たちは、普通の麻酔ではなく、その女性の左の耳たぶに鍼を打った。ひとりの外科医が電気のこぎりで患者の胸骨を切開し、胸を広げて心臓を露にした。ローゼンフェルド医師は、その女性患者がしっかりと目を覚ましたまま、一部始終を見ている様子を次のように書いた。「その女性は一度たちともたじろがなかった。……女性の顔は何にも覆われず、腕に静脈注射の針も刺されていなかった。……忘れられないこのシーンを、私はカラー写真で撮影した。開かれた胸、微笑む患者、患者の心臓をつかむ外科医の手。
 
 
ちょうどここの部分メモってたのは、これによく似た映像を子どものころ見た記憶があり、この部分を読んで十年以上ぶりに思い出したからだった。世界まる見えのような海外のびっくり映像を紹介する番組だっと思うが、なんの道具も使わず麻酔もせず医者と思われる人間が素手のみで患者の腹をかっ捌いて患部を摘出するという治療だった。患者は痛がらないし血は一滴も出ないし傷もすぐに塞がってしまう。それが鍼による効果だったかは覚えていないが、「西洋医学では計り知れない治療法もこの世にはまだまだあるのだ!」みたいな紹介のされ方だったように思う。この歳になっても未だに覚えているほどあの映像は強烈だった。世の中にはそんな神の手を持つ人がいるんなら俺も病気になったらこの人に見てもらいたいとか子供心に思った。
 
引用部分の種明かしはこれに続く箇所に書かれているが、その部分を読んだ俺は、長いときを経て間接的に子ども時代に見たあの素手手術映像のトリックも知ることになる。
 
で、その引用部分のトリックなんだけど、手術前に胸の部分に大量の局部麻酔を浸潤法で投与されているからで患者が平気なのは鍼の効果でもなんでもないぜって話。そうか、俺が見たあの映像もそういう方法だったのかーと。いや、もしかしたらそんなことすらしてなかったかもしれないただのダミーボディ、ホラー映画で使われているような鶏肉とかそういう方法だったかもしれないが。
 
 
鍼治療が効果あるのかないのかはさておき、とりあえずの基礎知識、科学リテラシー?を養う上でこれくらい問題点も孕んでいる、あるいは疑わしいことが代替医療の中にはあるって認識を持つために、中学あるいは高校の夏休みの読書感想文の課題図書としてこういう本も入れてもいいんじゃないかと思うんだけど。それともこういうのをチョイスする学校もあったりするのだろうか。俺の学校は大抵小説だったように思うけど、時代的にも学校によっては今ならこういうのが入っていても不思議ではない。 
 
 
いや、イヤーキャンドルくらいならどうでもいいけどさ、代替医療の問題点を知らずにそれに飛びつき、しかもそれが信じ込みやすく冷静な判断が出来ない状態にある場合、それってつまり通常医療では手の施しようがないとか治療が難しい病気になってしまったときとかだけど、そういうときに怪しげな治療に手を染める歯止めになると思うんだよね、ある程度こういう本で知っていれば。通常医療を完全に止めてしまって効果も薄く費用もかかる治療へと舵を切ってしまうことこそが怖いこと、というのは代替医療の問題点としてこの本でも言われているけれど。
 
 

2012年3月 4日 (日)

電子書籍の印税

電子書籍の印税は数ヶ月ごとくらいに振り込まれるんだけど、先日、家帰ったらその通知が出版社から届いていた(実は電子書籍でもなにげに販売していてここで買えたりするのです。とはいえ電子書籍にしたらぶっちゃけ高いね……)。


金額的には謙遜抜きに微々たるものでしかないんだけど、それでも本当にうれしい。紙の本の場合、初版分の印税が入ったのちは重版されない限りは何冊売れようが印税は入ってこないわけですが(そうじゃない場合もある)、電子書籍の場合今回みたいにある期間の分の印税はこれねって形(っつーか簡単にいうと売り上げ印税ってことすっね)なので、この期間にこんだけ売れたんだー、とより買ってくれた人たちを実感できるのです。(まあ、ガンガン重版されたりサイン会したり街で読んでいる人を見かけたりのレベルで売れればまた別なんだろうけど)。


本は読まれてナンボであるので、図書館や知り合いから借りて読むとかでも全然嬉しいです。でもそういう手段があるのにわざわざ買っくれた人たちに対しては感謝感激の思いですしちょー嬉しいです。


どうもありがとうございました。



つーかいい加減二作目、二作目ェ……。



2011年4月12日 (火)

「実在するもの」は、存在しうるものの小さな一部分にすぎない。

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エントリのタイトルは、この本を開いた最初のページに書かれている美しすぎる一文。この一文がまあ本質をついているのだけど、ぼくがこの本を読み終わって頭に浮かんだのは、高杉晋作のあの有名な辞世の句、「面白きこともなき世を面白く」ってやつです。

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2010年8月26日 (木)

リレー小説

$concourse mixer講談社BirthのHP内にある「Birthラボ」でリレー小説がスタートしました。僕も急遽参加させてもらうことになって、なんかちょっとしました。ちょっとづつ更新みたいなのでそのうち僕のなんかちょっとも出てくるでしょう。


http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-birth/index.html



とまあ、最近お知らせかビートーク絡みかでしか更新できてないんですが、他にもいろいろやってますよ、夏を謳歌してますよ!三年ぶりにPS2のゲーム買ったり、Macbook買うためにアップルストア行ってでも決心着かずに3日連続通って、ってことはつまり俺は背中押してほしいんだよ!でもなんか決定的な一言をかけてもらえず煮え切らないまま帰路について、でも必要っちゃ必要だしーほんとそろそろ買わないとなーうわーってなってそれでゲーム買って、でも家帰ったらケーブルなくて、そうかこの家引っ越してから一度もゲームしてないから気がつかなかったけどもってなかったのかーがっくし。。になった翌日ビートークの収録行って……、とまあ、ものすごく夏を満喫☆














2010年8月20日 (金)

『覆面作家のため息』本日発売!!

$concourse mixerへーい!『覆面作家のため息』が本日発売されました。やや、なんか、ほーって感じで全然実感ないんですが、そのうち出てくるのかな。とりあえずどんなもんか読んでみたい、って方は講談社BirthのHPでちょっとだけですが試し読みができますのでよろしかったらどうぞ。


http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-birth/index.html














2010年7月22日 (木)

1ヵ月切ったっつーことで……



以前ここに書いた講談社Birthの最終選考を通過した小説、の発売日が決まりました。


8月20日発売で『覆面作家のため息』です。


よろしくお願いします!あ、タイトル改題しました。


















2010年7月 3日 (土)

リベンジ!

前回までのあらすじ。

講談社の守衛室に訪問を阻まれるという展開に、テンパッたあげく納品業者を装うというとっさの機転により、見事潜入に成功したのであった。


今回もまた講談社に出向くという任務が入った。今回こそはスマートに、とレッドブルに翼を授けてもらうと、いざ万全の体制で音羽へ。着いてそうそう、この前と様子が違うことに気が付く。あ、正面玄関が開いているではないか!そうだ、前回は夜遅かったからここは閉まっていたのだ。これも突出して観察眼の優れている俺ならばの気づき。どうやら今日は、万が一のために用意した光学迷彩も段ボールも、この前覚えた「打ち合わせ」という単語も必要ないらしい。と、いうことでビジネス風情でスマートに受付を済まし、意気揚々と編集部へ向かうのであった。


×××が×××で×××な感じでやって××する、など無事秘密会談を終え編集部を後にした俺は、その足で『宇宙ショーへようこそ』を観にいった。

と、この話、長くなりそうなので別エントリで。って、こっちが書きたかったことなんだよ!前置き長過ぎ。




2010年6月 3日 (木)

講談社birthカフェ・オープニングパーティー

もう一週間以上前のことだけど、講談社Birthカフェのオープニングパーティーに行ってきました。


http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-birth/news/20100525/



Birthからデビューした作家さんやカバーアーティストの方々も多く来ていたので色々お話してきたぜ。中には新潟とか三重とか京都とかけっこう遠くから来ている人もいたり。思えば自分の周りに同年代で小説書いている人ってのが今までいなかったから、同じ歳くらいの小説書きの人と話が出来たのはとてもいい刺激になりました。


で、このパーティーの会場となったスワンカフェ銀座店では6月26日まで、作家とカバーアーティストでコラボした作品が飾ってあったり、いくつかイベントがやってたりします。詳細はHPを。

2010年4月28日 (水)

講談社birth 第16回最終選考通過!

講談社birth最終選考通過しました!


というか、普段ブログ見てくれている人の中には、「はっ?」って人も多いですよね。あまりここでは
小説書いていること言ってなかったですからね。あまりじゃないですね皆無ですね。


じゃあ、この機会に。


僕は、ある時期から実は相当本気で小説書いてデビューしてやるぜ!って思っていたので、ここ数年は新人賞に投稿する日々を粛々と続けていたのです。といっても、応募するに値する、あるいは満足に仕上げられたと思えるような小説を書けない時期も長かったのでそれほど送ったりはしていないのですが。

一応それなりに本腰入れてやってきたつもりなのに、さすがにこの歳までなんの結果も出ないとなると不安になるし、って、不安になるのはやっぱり新卒で入った会社辞めてますからね、これはかなりでかいっすよ。いや、不安というか覚悟の方が強いかもしれないけど。その選択が間違ってたとは思わないし、今も後悔してないけど、まあ今から考えれば、おい、お前、もうちょっと考えろよ?と思わないでもない。ふと小説を書く手を止めて顔を上げた先には、『ミスト』ばりに濃い霧が立ちこめてて、そこには気味の悪い獰猛な魔物が、俺の自信ややる気やモチベーションを食わんと潜んでいるわけですから、そういうところに君は自ら行くわけ?と。はー感心しないね、と。君分かってないでしょ?

「才能ないのにこんなここと続けててどーなんのよ魔物」がちょー強敵だってことをさっ!



そんな生活の中で出てくるのが、この魔物とどう付き合っていくのか?って問題です。選択肢は二つ。


戦うか、逃げるか。



えー戦うのー?30手前でそんなこと本気思うなんて、正気の沙汰じゃねえって、常識のある人なら思いますよね、わかります。僕がもし女のコで、合コン行って小説家志望って男子にあったら真っ先に却下ですから。超絶イケメン、あるいは年収1000万円なら別ですが。あるいは小栗旬。


そんな濃い霧に一筋の光を差し込んでくれたのが、ここでもなんどか紹介した、そしてビートークを一緒にやっているビートモーターズというバンドでした。彼らとは学生の頃からの知り合いで、その頃からお互いプロを目指していたわけです。畑は違えど、そういうのは支えになるわけですよ奥さん!特に、大学卒業という人生のターニングポイントを超えてなお、非現実的な夢を追いかけてる者同士、どうしたって強いシンパシーを感じずにはいられません。少なくとも僕は。


特にベースの柳川さんとは、仕事辞めた時期も一緒だったし、大学時代からもそういう犬も食わないような青臭いことを語り合ってきたので、自分が結果を出すってことはもちろん、同じくらい彼らが成功するかしないかってのは重要になっていたわけです。



それがちょうど一年前くらいです。そんな彼らから事務所決まった!!って話を聞いたときは、もうそりゃ俺にとっても相当モチベーションが上がる話でしたよ。んーたしかにその後、サマソニだとかCDJだとかに出演していく彼らを見て、あーまずいおいてけぼりくらってる……完全に追いてかれた……と寂しい気持ちにはそりゃなりましたけどね、焦りとか。でも、やっぱりどんどんフィールドが大きくなっていく彼らを見ていたらそんなネガティブな気持ちなんてのはちょっとのことで嬉しいわけです。努力していれば(運とか打席に立つ回数とかも含めてね)、彼らを見ろ!いつか結果になるんだだ!だだだ!!!って思わせてくれるんだから、これほど心強いことはなかったですよ本当に。



で、彼らから一年遅れて、ようやく僕もスタートラインに立つ機会を今回頂きました。




ん?なんかすげー苦労とすげー偉業を達成したみたいな文章になってしまったけど……戦うとか魔物強えーとか言ったって、結局、好きで戦ってるわけですからね。それと30手前がうんたらとかいったけど、年齢は全然関係ないと思います、何かを目指すってことに「遅い」ってことはないよっ!!そうそう、僕は最近「いまさら」って言葉を使うのは意識的に使うのやめました。


この結果は「とりあえず」という括弧つきの結果でしかないのは重々承知。スタートラインに立っただけ。


それでもやっぱりね、柳川さんには、一切商品価値のないどころか、A4用紙にインクを吹き付けただけのただの字の羅列、っていう小説の体をなしていないころから僕の書いたものを読んでもらっていて、特にここ一年は片っ端から恐怖新聞の如く送りつけていたので、彼にこの結果を伝えることが出来たのは嬉しかったし、喜んでもらえたのもとても嬉しいことでした。俺がデビューするのが先か、柳川の寿命が尽きるのが先か、みたいな。




そういうことなので、今後ともよろしくお願いします。



って、あー恥ずかしっ!もうこういう柔らかに溢れたヒューマンな文章なんてブログじゃぜってー書かねえからな!


それではまた。


あ、本になるのは、もうちょい先みたいです。



では、また。